サンプル~壊れた教室~

 玄真は諦めたのか、大粒の涙を流しなが

らただうつむいていた。京華とレオナ、姫

奈たちは、静かにしていることに飽きたの

だろう、連と神威君としゃべっている。

 私と亜梨朱と陽輔と秋斗は、ただ黙って

虚空を見つめている。何かを話しているわ

けでもなく、誰かに寄り添っているわけで

もなく、ただ呆然と時が流れることを待っ

ていた。

 奈津と海斗と晶は、玄真のことで語って

いたのだろう、奈津の目には微かに涙がた

まっていて、海斗と晶も目を伏せて唇をか

みしめている。

 キーンコーンカンコーン

 チャイムが鳴る。その音に反応して時計

を見てみたら、ちょうど1時間がたってい

た。

 タイムリミットが終わった。

 そのことにすぐに築いた玄間は、顔をぐ

ちゃぐちゃに歪めて、必死に何か希望を探

そうとしていた。だけど、世の中そううま

く回らない。そんなこと経験で分かってる。

 ガラララッ

 やけに乾いた音を立てて先生とサンプル

が入ってくる。

「よっ。全部のやりとり見ていたぞ。玄真、

お前だな?」

「あ・・・ぅ・・・」

 当てられて、玄真は口をパクパクと動か

した。満足に応えられないのだろう。「はい

自分です」なんて言えない。

 玄真が答えられない代わりに、京華が答

えた。

「そう!玄真がマイナス5で脱落♪っていうこ

とだからヨロシク☆」