サンプル~壊れた教室~

「お、おいっ、何するんだよ!神威、連!

放せ!!」

 その声に反応してみてみると、玄真は

大縄用の縄跳びで締め付けられていた。

「えっ、何してるの!神威君・・・」

 驚きながらも神威君に聞いてみると、ニ

コニコ笑いながら答えた。まるで、これか

らとっても楽しいことが起こるみたいに無

邪気な笑顔。

「ん?逃げないようにしたんだよ?逆上し

て誰かの手を切って自分にプラスされたら

困るからね」

「困るって・・・・・」

 私はクラスメイトに「死ね」と言ってる

神威君が到底分からなかった。どうしたら

そこまで残酷になれるのか。

 傷つけることが、傷つけられることが悲

しいって気づけたら、人は誰にでも優しく

なれるのにね。

 そんなこと考えながらも私の体は固まっ

たまま動けない。まるでそれを悟ったかの

ように、神威君はニヤリと笑って血の付い

たナイフを振りかざした。玄真に向けて。

「ひぃぃぃっ!」

 玄真はまるで悪魔を見たかのように顔を

真っ青にして震えながら口を動かした。だ

けでゃっする言葉は神威君に届いてるとは

思えない。だって、震えた悲鳴しか上げて

ないから。

 ザンッ

 肉を立つ音が聞こえる。その次の瞬間、

ひときわ大きい悲鳴が聞こえる。

「ぎゃああああああああああ!!!」

「ひっ・・・・・!」