サンプル~壊れた教室~

 そんなこと考えながらも話しかけた後

だったのでどうしようもない。

 心配な気持ちでいっぱいになりながら

も海斗君の返事を待った。

「ん?なぁに?」

 さっきの言葉から想像できないほどの

笑顔で答える海斗君。優しい子だと分か

りそっと胸を下ろした。

「あの、何でさっき断ったの?」

 そう聞くと、海斗君は少し眉を寄せて

聞いてきた。

「断らないでほしかった?」

「あっ・・・そう言うことじゃなくっ

て。ただすごいなって。キッパリ断れて」

 私は慌てて手を横に振った。

 サラッっと褒められて恥ずかしかった

のか、海斗君は少し頬を染めて、微笑し

た。

「なぁ連、どーすんだよ!マジでこのま

まじゃ、俺ら全員死んじまうよ!」

 連にいつもぴったりとくっついている

玄真が、情けない声を上げて話しかける。

焦っていたのか、連の顔がかげっていた

のに気付いてないみたい。