サンプル~壊れた教室~

 でもやっぱり少なくなったな、と悲し

くなる。はじめは28人だったのに。半

分以上がなくなったんだ。こんな短期間

で。

 死んでったものたちを考えると、涙腺

がにじんでくる。
 
 必死になって唇をかんで泣きそうになっ

たところに、ふと机が倒れるような大きな

音がこだました。

 連が倒したのだ。

「おい、誰か死ねよ。あー、海斗でいいや。

早く」

 意味もなく指名された海斗は、明らかに

嫌そうな顔をした。そんな海斗の表情に気

付いたのか、連は眉を寄せて凄んでみでる。

「は?何その顔?ふざけてんの?」

 連は海斗を粘っこい目で睨む。

 でも当の海斗は全く効いてない。

「何で死ななきゃなんないの?自分で勝

手に死ねばいい」

 そう言って、そっぽ向いた海斗に近づい

て、声を掛けてみた。

 クラスのことで話をすることはあっても、

なかなか話さない人だったので、少し悩ん

だけど。

「ねぇ、海斗君。あの・・・・」

 あぁでも、キッツイ性格だったらどうし

よう。対応できないよ!