それが責任感や悲しみかもしれない。

 先生の策略にうまくはまって、殺され

るのかもしれない。

 それとも仲間を、友達を、クラスメイ

トを守って死ぬかもしれない。

 どれにしろ、そんな結末は望んでない。

「さ、なーんか買ってこよ。コーヒーぐ

らいなら購買部に置いてあるかな?」

 そんなことを言いながら、歩き始める。

なぜだか重い足を引きずりながら廊下に

出た。

「よう、神威。どこいくんだ?」

 その時、そう言いながら急に視界に

入ってきた先生。

 うわ。会いたくなかった。邪魔。

 明らか様に嫌な顔をするが、そんなこと

お構いなしに先生は続ける。

「そうそう、これからみんなにお題を出そ

うと思ってるんだ。だからちゃんと教室に

居ろ。分かったな?」

 分かってないけど、従っといたほうがい

いよね。

 聞こえないようにこっそり舌打ちをした

が、聞こえていたらしく眉がピクリと動い

た。

 そんなこと気にせず、ただ何にも考えな

いで教室に戻った。教室の中は、いつもな

ら考えられないほど静か。