サンプル~壊れた教室~

 フルフルと震えている手は、ドアに伸

ばしてある。

 がくがくと全身が震えてる竜を、姫奈

は粘ついた眼で睨んだ。

「や、やめろ・・・。ふざけんなっ!俺

は、俺は・・・・」

 凄んで見せる竜を、姫奈や京華は全く

動じない。

 レオナなんてバサバサで痛んだ髪をク

ルクルと指先に巻きいつけている。

「あ、じゃあさ、キスしてあげるから死

んでくれる?私とキスだよ?最高じゃん」

 京華はクスクスと笑って唇を尖らせて

いる。竜はフルフルと首を振って、拒絶

した。けれど頬は真っ赤に染まっていた。

「えー、じゃあディープ?」

 笑いながら言ってる京華の言葉に引っ

かかる。

 ディープって?

 私は分からずに、こっそり近くにいた

神威君に突っついた。すると楽しそうに

笑いながら神威君は用件を聞いた。

「なぁに?」

「ディープって何?」