サンプル~壊れた教室~

「嫌ぁ!ぁぁ・・・ぁ・・ぁぁ・・・・・」

 だんだん唯架の声が小さくなっていき、

その代わりにあたりを濡らす血だまりが

大きくなっていく。

 あ・・・・。

 私は心の中で大津波みたいに良心が揺

れた。

 見殺しにしたんじゃないか。

 見殺し、と言う言葉が深淵の奥深くま

で突き刺さり、後悔に押し潰されそうに

なった。

 私は、見殺しにしたんじゃない!私は・

・・私は・・・・。

 キュッとスカートを握りしめ、下を向

いた。

 すると、

「きゃはははは!私たちに逆らうからだ、

唯架!さぁーて、竜。まさかあんただけ

逃げるとか言わないよね?あんたには唯

架とおんなじ罪があるんだから」

 竜は真っ青な顔で、ドアの近くにいた。