サンプル~壊れた教室~

「それでも殺しあったり、そんなの・・・。

そんなのおかしいよ。みんな変わってっ

てる」

 私はそう言って、目を伏せた。

 これは本心だ。

 すると、神威君がにこにこ笑ったまま

前を向いて、とんでもないことを言った。

「そお?僕的には、綺月さんも変わった

よ。前はもうちょっと殺すこと・・・、

血を流したりすることに消極的で止めた

りしてた」

 さらりと言ったことに、私は耳を疑う。

確かに今、助けようとはしてないけど、

それは・・・。

 私は反論をしたくて、リップを塗った

唇を開きかけたが、反論の余地がない。

何にも言えなかった。

「そう・・・なんだ。自分では分かんな

いものだね」

 悲しそうにそう言って、キュッと唇を

かみしめた。