サンプル~壊れた教室~

 今すぐでも溢れ出しそうな小さな瞳に

たまった大量の涙を潤ませている唯架を、

ただ怒った顔でレオナは睨んでいる。

「どこがよ?あんたさぁ、好き勝手言っ

てるけどあんたの方がうざいよ?この裏

切り者!あはは、良かったね。あんたは

公開処刑だ!」

 レオナはそう叫んで、あはははと高ら

かに笑った。

 みんなは呆然と馬乗りになってるレオ

ナと唯架を見ている。でも誰も助けよう

とはしなかった。レオナの「裏切り者」

という言葉に反応したから。

 ・・・唯架と竜は裏切り者。

 その考えが、まるで昔からあったみた

いに、体に、考えに馴染んでいた。

「レオナ、レオナァ!嫌ぁぁぁぁ!」

 唯架の悲痛な悲鳴は、誰にも止められ

なかった。

 そして、嘘みたいな公開処刑が始まっ

た。