サンプル~壊れた教室~

 竜も唯架もいろいろ言っているが、み

んな決して耳を傾けようとしない。

 どんどん場の温度は冷めていく。

「待ってよ、唯架も竜も悪いかなんてわ

かんないじゃない。そんなのより、雛は?

強史君は!?」

 私は信じる気持ちの裏に住んでいる、

真っ黒い疑念が唯架と竜を疑っているけ

れど。

「あ、さっきのぞいてみたけど、死んで

たよ。綺月さんだって見たでしょ?」

 神威君がまた新しいソーダ味の棒付

きアメを取り出しながら、ニコニコ言

う。

 その言葉で、みんなが静まり返った。

 と、その時、みんなの中で狂気と疑

念が浮かび始めた。