サンプル~壊れた教室~

 ハァハァと息を整えながら、奈津が嬉

しそうに聞く。みんなもホッとしたよう

に笑った。

 けれど亜梨朱は真っ青な顔で、怒気

を含んだ声で唯架と竜を見て言った。

「何で・・・唯架と竜がいるの?」

「え・・・・・?」

 唯架が泣き出しそうな顔で亜梨朱を

見た。

 その次の瞬間、亜梨朱の腕を唯架が

引っ張った。

「ねぇ、何で?亜梨朱が「開けておく

から大丈夫」って言ったんじゃない。

何とぼけてるの?ねぇ、ねぇ・・・!」

 唯架は泣きながら、亜梨朱に詰め寄っ

た。でも当の亜梨朱はいぶかしげな顔

をするだけ。

「お、おい!何でそんな馬鹿な事言う

んだよ!俺らは悪くない!だって亜梨

朱が・・・!」