サンプル~壊れた教室~

 後ろに竜の姿が見える。

「どうって、何でここに唯架と竜が?体

育館の奥の扉を何であけてないの!?」

 そんなこと初めて聞いたという顔で

唯架と竜は顔を見合わせた。

「え・・・?だ、だって、亜梨朱が・・・」

 私は今、体育館の奥の扉を開ける人物

がいないことを知って、カギを持ってる

神威君に懇願した。

「ね、ねぇお願い!この扉を開けて!!」

 神威君はいつもの笑みを浮かべて、

すっとカギを出した。

 鍵を受け取った私を見た姫奈はまるで

世界の終わりみたいな顔で叫んだ。

「ちょっと、マジで止めてよ!あぁもうっ!

あたし知らないから!勝手にやっててよね、

バカみたい!」

 そう言って、ツカツカと足音を立てて

行ってしまった。