サンプル~壊れた教室~

「ねぇ・・・まだなのぉ?」

 しびれを切らせた姫奈が、面倒くさそ

うに言い放つ。

 威圧感たっぷり、腕組みをして、床を

ツカツカと蹴る。

「う~ん、もうそろそろだと思うけど」

 私は内心、はぁ、とため息をついた。

 本当は亜梨朱みたいに「少しは静かに

できないの」とキッパリ言いたいけどさ

すがに言えない。

「あ、来た来た!」

 陽輔が雛と強史の後ろにサンプル達が

ぞろぞろと追ってきている。

「せーので閉めるよ!」

 陽輔の声に私たちは頷く。

 あと20メートル・・・・。

 あと10メートル・・・・・・・・。

 3,2,1・・・・・・・。

「「せーのっ!!!」」