サンプル~壊れた教室~

 私は少しも心が痛まなかった。

 自慢のロングヘアーを掻き上げて、苛

立ってるみたいに言ってやった。

 本心も混ざった言葉。前まで・・・み

んなみんな仲良しだったころには言えな

いようなひどい言葉。

 今なら、何とも思わず、いとわず言え

る。

「ぐっ・・・くっそぉぉぉぉっ!!」

 先生は雄たけびを上げる。

 目を真っ赤に充血させて、サンプル達

に大声で命令する。

「こいつらを捕まえろ!!!!!」

 サンプル達が追いかけるよりも、私と

海斗が走り始める方が速かった。

 奈津に繋ぎっぱなしの携帯電話に向

かって叫んだ。

「奈津、理科室前で交代ね!それから、

体育館前のトイレで雛たちと交代して!」