サンプル~壊れた教室~

 私はポツリと“死”とつぶやいた。

 確かにここで死ねば怯えなくて済む。

無残な死にざまじゃなく、痛い思いもせ

ず、心の準備をしてからきっと楽に・・・。

 それが素敵な考えに思えた自分が怖く

なって、ブルリと身震いをする。

「亜梨朱?」

 海斗が不安そうに呼びかけたので、ハッ

と我に返った。

 今はこの作戦に集中しなきゃ。

 えーと、怒らせるんだ。

「・・・先生って、サンプルを囲まなきゃ

私たちに勝てないんでしょ?ダサいった

らありゃしないね」

 ここで初めて、先生の不敵な笑みがは

がれて無表情に。

 大丈夫、効いてる・・・・・・!

 私は海斗と打ち合わせどうり、ありっ

たけの悪口を浴びさせた。