サンプル~壊れた教室~

 キュッと唇をかみしめた。

「な、何なのよっ」

 プイッっと向こうを向いてつかつかと

巣窟を探し始めた。

「あ、待ってよ京華ぁっ」

「調子乗らないでよ、たくっ!」

 レオナが毛先がバサバサの髪を振り乱

しながら京華の名を叫び追いかけ、姫奈

が捨て台詞を吐いて走ってった。

 亜梨朱・・・・・・・?

 私はなおも京華たちを睨んでいる亜梨

朱にそっと不審な目を向けた。

 亜梨朱らしくなかった。

 それがさっきの印象。

 亜梨朱のサラサラのロングヘアーも、

白くて綺麗な肌も、ぱっちりとした瞳も、

何にも変わってない私の知ってる亜梨朱

だけど。