サンプル~壊れた教室~

「静かにしてよ・・・・っ」

 亜梨朱は苛立たしげに吐き捨てて、ジ

ロリと彼女たちをにらみつけた。

 京華は自分たちを憎々しげに見る亜梨

朱の視線に気が付いて、形のいい眉をピ

クリと動かす。

「何よ?」

 トーンのさがった声に、いつもなら肩

を震わせて「何でもない」と言うはず。

けれど今は。

「作戦決行するんだから、ちょっとは静

かにしてよ」

 亜梨朱はそう言って京華とレオナ、姫

奈を睨んだ。

 京華は何か言い返そうと思ったらしく、

グロスを塗ってつやつやになった唇を開

きかけたが、何にも思いつかなかったの

だろう。