私達は作戦を実行すべく、第3校舎に

来た。

 秋の冷たい風が疲れ切った私たちの頬

を撫でる。

 改めて校舎を見上げると、なんだか不

気味さを放っている。

「みんな、行くよ・・・・!」

 作戦の考案者の亜梨朱が、みんなを勇

気づけるように言う。

 私は言いしれない怖さと秋の寒さに肩

を震わせた。となりに立った秋斗の顔を

見てみると、不安なのだろう、決して明

るくはない表情。

 きっと大丈夫。

 そう自分に言い聞かせて、不安を断ち

切るように首を振った。そして、ぞろぞ

ろと第3校舎に入っていく。