サンプル~壊れた教室~

 何か食べたい。・・・おなか空いた

なぁ・・・。

 おなか空いたという表情をしていたのか、

神威君は笑いをこらえながらレモン味の棒

付きアメを渡してくる。

 どんだけ持ってるの。アメ・・・・・。

 そう思いながらもアメをもらう。

「ありがとう」

 包みを開けながら、食べ始める。

 レモンの酸っぱさが口の中に広がる。久

しぶりに感じる酸っぱさに顔をしかめた。

 神威君はそんなこと気付かずに、薄い笑

みを浮かべて言い放つ。

「・・・今はただ」

「え・・・・・・?」

 アメを食べ終わったのか、棒は包みに戻

されていた。