サンプル~壊れた教室~

 私がおどろきながら言うと、神威君は

おどけた顔で「ごめんごめん」と軽く

謝った。

 あまりに軽すぎたから、ムスッとした

顔をしてすねる。

 そんな私の様子に気付いたのか、ニコ

ニコ笑って再度謝ってきた。

「もう・・・。ま、いっか。で、何か言

おうとしてなかったけ?」

 私はあんまり根に持つのも悪いかな、

と思ったため、話を戻した。

 神威君はポケットから、コーラ味の棒

付きのアメを取り出す。

 そのアメの包みを開けて、口角を吊り

上げた口に入れた。

 神威君は少しの間、コーラの味を楽し

みながら話し始める。

「ん~、だから、止めようって何が?」

 あ、そうそう、その話の最中だったん

だ。