サンプル~壊れた教室~

 油断をし過ぎてた。

 ハッと振り返ると、そこにはナイフを

振り上げた智夏。

「あははははは!!」

 高らかに笑う智夏は、私を押し倒し、

馬乗り状態に。

 足をばたつかせても、まるで手ごたえの

ないよう。

 や、やばい・・・・・・!

「はぁ、はぁ。私の勝ちね!」

 笑顔で、かちほっこた笑みを浮かべる智

夏。

 こ、殺される・・・・・。

 亜梨朱が叫んでいるけれど、その声さえ

聞こえない。