白鷺の剣~ハクロノツルギ~

私は意を決すると以蔵さんの着物を腰まで脱がせた。

それから、今思い返しても死ぬほど恥ずかしいんだけど、私は着物を脱ぎ、自分の着物と布団を以蔵さんに掛けて、彼の隣に滑り込むとその身体を抱きしめた。

「明日になったらこの事は忘れてよね」

私は小さな声でそう言うと、裸の以蔵さんの背中を擦った。

ギュッと抱き付くとよほど寒いのか、以蔵さんは私の身体に手を回した。

暫くそうして以蔵さんの身体を抱き締めていると、徐々に彼の呼吸が整ってきた。

それに伴い、ガタガタと震えていた以蔵さんの身体が次第に落ち着いてきたような気がして、私はホッと息をついた。

この分じゃ、夜が明ける頃には熱が下がるかも知れない。

私は以蔵さんの額から手拭いを取るとパタパタと風で冷し、折り返して再び彼の額に乗せた。

僅かに眉を寄せているものの、その表情も些かマシになってきたみたいだし。

「大丈夫だからね」

私はそう言うと、以蔵さんを抱き締めて眼を閉じた。