それからしばらくして、蓮くんたちが戻ってきた。




「陽菜ちゃん、梨子ちゃん。おまたせ」



蓮くんに続いて璃玖がやってきた。



「ごめん、待たせたな。SHR長引いてさ…」



そんな璃玖たちに陽菜は



「ううん、全然大丈夫だよぉ~♪梨子とずっと恋バナしてたから!ね?梨子」



そう言った。



「あぁ、うん。全然平気だよ」



咄嗟にあたしはそう答えた。


…恋バナしてたなんて言わなくても…。


そう思ったのは陽菜には内緒。



「そっか、ならよかった。じゃぁ帰ろっか!陽菜ちゃん」



蓮くんの言葉に陽菜は満面の笑みで頷く。



「また明日な、璃玖。またね、梨子ちゃん」



「ばいばい、梨子!東城くん!」



2人仲良く並んであたしたちにそう言ってきた。



「おう。じゃーな」



「またね」



あたしたちも2人にそう返す。


……本当お似合いだよ。


そう思いながら、2人の姿を見送った。