私が選ぶ……私が……




次の日、改めて昨日の話を思い出すと、頭が重くて仕方ない。




そ、そうだ。



調査をしよう。




まずはクラスの女子から!



女子のグループを端から転々と周り、こう尋ねた。



「ねぇ、葉山くんたちが出演してるドラマ見てる?美琴は最終的にどっちを選ぶと思う?どっちを選んで欲しい?」



「うん、勿論見てるよ〜。アタシは玲くん派かなぁ」



「えぇ、ワタシは絶対奏くん!」




「美琴なら、どっちを選んでもおかしくないよね〜。どっちが選ばれてもおかしくないってゆーかぁ」




ほう…。



よし、次!





「え?ウチは奏だと思うし、奏を選んで欲しいなぁ。美琴の為に必死なところ、グッとくるよねぇ」



「ワタシも奏くんがいい!水泳のシーンの時もちょっと驚いたけどカッコよかったし!」




「何か、葉山くんの演技凄いよね!普通のシーンでもドキドキしちゃうし!」




「あ、日比谷さんサインちょーだいっ。日比谷さんも芸能人だし?」




「というか、日比谷さんドラマの展開知ってるんでょ?ね、どっちなの!?」



重要なところで撮影がストップになってるなんて言えない。



拡散されても困るもの。




「そ、それは放送見てからのお楽しみだよー、あはは。答えてくれてありがとう」




その後も、クラスだけに留まらず、隣のクラスの子たちにも調査を行った。




でも、五分五分といったところだ。





「はぁ~、どうしよう」




「何がだ?」