場所は変わり……



ここは、都心からは隔離された山奥にある研究室。



「先生!!どうしてこんなニュースが……」



確かに、この病気の事は遥か昔から明らかにされてはいない。



しかし、学校や仕事というものは誰しも気が滅入るもの。



それを「新型」として学会が発表するなど考えもしなかったのだ。



「これまでの努力が無駄になってしまいます!!」



助手である青年が、悲痛な声で叫ぶのを……まだ若い教授は黙って制した。