羽なき黒蝶

羽真音さんは笑いながら私を

手招きして腰掛に座った。

「前、東京っていうところから来た

っていう話してくれたじゃない?」

・・・その話か・・・。

「信じてくれませんよね?」

「ううん、もちろん信じるわ。