ここにいた後輩たちは、下に降りて、 あかりたちのほうにいる。 ここには、知らない人が数人と、 先生と、 私だけ。 「あの…おか……母の遺影をっ…持ってきてくれて、ありがとうございました……っ」 「迷惑かなって思ったんだけど、 つい、ね」 「試合……観に来てくれて、 ありがとうございました…!!」 なんで涙が溢れてくるんだろう………‥ 「青木、お前、汗と涙で顔ぐちゃぐちゃ」 はははって笑う先生の声が、 胸の奥をフワッと明るくした。