クラスの雰囲気も、 “受験”へ、少しずつ向かっている。 「今年も、様々な大学から、推薦の要項が届いています。推薦と言っても、必ず大学に合格するわけではないけど、 興味がある人はいつでも聞きにきてください」 栗原先生の、朝のHRでのそんな言葉には全く興味がなかった。 こういうのは、評点が高い人が推薦されるやつ…だと思ってたし。 「あ、青木、このあと少し職員室きて」 ドキっ……、じゃなくて、 なんなんだろう…………!!