「────おかえり」 帰ってきた私を、 先生が、 ただ抱き締めてくれて。 また、…泣いちゃうよ………… 先生。 先生の助けが無きゃ、 私、 全国大会出場どころか、 この高校でバスケ部を続けられなかった。 「‥‥…ありがとう」 私も先生の広い背中に、 腕を回した。