会場に入って、
みんなユニフォームに着替えて、
準備体操。
「ねぇ栞…どうしよう、緊張してきた……」
「あかりが緊張するなんてめずらしいね」
「うん……足の怪我とかあったから、
いざ今日試合すると、足を引っ張りそうで…」
「大丈夫だよ、あかりのドリブル、怪我の後でも少しも劣ってなかったよ。あのドリブルはあかりにしかできないから」
「うん……ありがとう。
栞の速い足と、ゴール率の高さに少しでも活かせればいいな」
「………なんで私たち、こんな誉めあってるんだろうね」
「ほんとだっ……、ハハハ」
大丈夫だよあかり。
一緒に頑張ろうね。
