「いいわよ、敬語なんか使わないで。堅苦しい感じ好きじゃないの。 アメリカでの生活が長かったからかしら」 「あ、……はい。分かりま……分かった」 お母さんと姉妹でも、 やっぱり他人にしか思えない自分がまだどこかにいて。 「ほら雄太、手伝いましょ、一緒に」 「………」 私の新しい生活はまだ、 私が受け入れられずにいた。