「青木を嫁に貰ったのに、 形でさえも夫婦っぽいことあんましてなかったから。」 「そんな……」 「次の駅で降りるぞ」 降りて、歩き出す先生の後ろを、 遅れないように、着いていった。 「ここは?」 「旅行雑誌にのってあった神社。行くぞ」 階段を登って、 拝んでから、また先生が歩き出した。 もう夕方なのに、しかも平日なのに結構人が多い。