俺に溺れとけよ

「蒼井に負けたくなくて毎日練習して…最後の最後に結局負けたけど…悔いはないよ」

「陸…」

「俺のライバルはあいつだけだ。これからもな」


どこか嬉しそうな陸。

私は手を動かしながら聞いた。






「ライバルはいいけど…もう紡をいじめないでよね!そしたら絶交だから!」

「お前…蒼井が現れてからあいつばっかだな。ずっと俺のことしか見てなかったのに」


陸のその言葉にカァァと顔が赤くなり、手が止まってしまった…




「ななな、何言ってんの!?」

「とぼけんなよ。お前…中学ん時は俺のこと好きだっただろ」

「…」


否定出来ないしうまくかわせない…

こんなの「そうだ」って言ってるのと同じじゃん…






「でもごめん。お前の事女として見れねえから」

「わかってるよそんなことっっ」


ふんっと顔を背けて、また手を動かして人数分のジュースを買う私。