俺に溺れとけよ

私を安心させるように笑う紡。

それ以上は何も言えなかった…



私も紡に笑顔を返して応援するしかない。


悔いのないように…

明日は精一杯頑張ってね。






「これ…この間作ったんだけど」


なかなかタイミングがなくて、渡しそびれていた手作りのお守りを紡に渡す。





「お前が作ったのか?すげえな」


嬉しそうにお守りを受け取ってくれた紡の手を、私はそっと握りしめた。




「明日…ずっと見てるからね」

「美海…」

「私も紡と泳いでるみたいな気持ちで見てるからね…」


涙が溢れて来る。

泣いちゃダメなのに…





「…泳いでるって……お前今だに泳げないじゃん」

「そ、そういう意味じゃなくて!」


からかうように笑う紡の声がホテルの廊下に響き渡る。



明日は高校生最後の大会…

思いっきり楽しもうね。