「ここが僕の部屋!一緒に使うけどいい?」
少年は少女に言う。
少女はコクっと頷く。
「泊めてもらう以上わがままは言わない。」
少女は小声で言う。
「そっか!」
「それより……」
と少女は何か言いたそうだった
「どうしたの?」
「どうして、私に気づいたの?」
今まで誰にも気づかれなかったのに少年が気づいたことに驚いていたのだ。
「んー。普通にどうしたのかな?って思って声をかけただけなんだ。」
「私は月宮一族の者。存在感は薄いはず…」
少年の言うことが納得できず、自分のことを自分に言い聞かせる。
「君、月宮の子なんだ!それに存在感は薄くても存在はしているよ?見える人は見えるよ」
少女の家を聞いて少年は明るく言う。
「あっ……」
少年の言葉に少女は しまった と思う。今日知った人に自分の情報を流してしまったのだから。
「僕は日宮の者だよ。」
そう少年は言った。月宮と日宮は魔法が正反対の一族で以外にも有名。
「日宮……そっか」
『日宮は私達月宮と正反対の一族だけど信頼できる一族なの。サーイン地区で困ったら、頼ると良いかもしれないわ。』
少女の祖母(一族の長)が言っていたことを思い出した。
少女が安心したことが分かった少年は少女に気づかれないように微笑んだ。


