「確かにありえそうだね。」

殺も納得するが陰と陽は少し複雑である。

「つきました。ここが魔法陣がある建物です。」

まるで聖堂のような感じで中にはいると、
中心にその魔法陣があり回りは近づけないようにする結界が組み込まれた4つの石像があった。

その石像はグリムズという独立都市を創った人たちの姿だった。

「それじゃあ誰からいきますか?」

レイリがきくと陰たちは顔を見合って相談し始める。
陰たちも初めてなので不安は残る。

「……じゃあ、私が行こうか?」

殺が手をあげて陰たちを見る。

お願い!よろしくー!がんばってー!
と陰たちはそれぞれ声をかける。

「詠唱は分かりますね?」
「はい。」

殺は魔法陣の上に立って詠唱し始めた。

「我が力を此処に示し 汝を召喚す、

 汝、我が力となりてここに契約を 」

すると殺の目の前に2つの武器が出てきた。
2本の刀で片方はピンク色、もう片方は黄色の模様がある。

ここからは2本の刀と殺が話し合い(頭の中でなのでみんなには聞こえない)契約が設立するとその武器の詠唱をする。

「顕現せよ、可憐なる2つの剣よ、

 双方欠けることのない一心同体の剣よ、

これより禁を破り召喚す、

祖の名は可憐(かれん)、祖の名は可鈴(かりん)

双方の名は……変形の双可。」


殺が変形の双可をもって戻ってきた。

「まっまさか……それは禁級のなかでも上位の契約武器ですよ!」

レイリが驚きの声をあげながらまじまじと変形の双可を見る。

「それじゃあ、次はうちだねー」

アーミャはニッコリと笑顔で魔法陣のところにいった。

「我が力を此処に示し 汝を召喚す、

 汝、我が力となりてここに契約を 」