「次は、禁級、禁魔級の特徴です。」
そして、レイリは違う紙を渡す。
そこには禁級、禁魔級の能力の特徴が書かれていた。
「2つの級の能力の特徴は幾つかありますが、神級との違いで言うならば能力が2つ以上あるか威力が凄まじいかです。
大半は能力が2つ以上ですね。
例えるなら、無系統魔法と火属性、
無系統魔法と無系統魔法という感じで威力も高いので扱いにくいです。」
そこで、レイリは1つの武器を召喚した。
時計の形をしている。契約武器にはこういったものもある、剣や杖などに限らない。
「これは、私の禁級の契約武器です。
名は静寂のナナニカ(せいじゃくのななにか)
ナナニカにも2つの能力があります。
1つは空間を止めること。これが本来の能力です。
もう1つは時間です。
時間を戻したり、速くしたりできます。
つまり、過去や未来に行くことができるということです。」
静寂のナナニカは空間や時間を使うときの負担が大きく、それに耐えられず体が分裂して、あるところに首が、あるところに右腕が、ということになってしまう。
「これに加えて、禁級、禁魔級にはシリーズがあります。紙を見てください。
申し子シリーズ、精神、神経シリーズ、
憑依シリーズ、変わりシリーズ、
能力シリーズ とあります。」
申し子シリーズは
陰や陽のように神に選ばれ力を得ることができ、ほとんどが生まれたときに封印され封印がとけたときには自然に契約される。ごく稀のシリーズ。
精神、神経シリーズは
契約者の精神に契約武器の自我が入ってくる。つまり、自分の体を契約武器と共有する(使用時)シリーズ。
憑依シリーズは
契約者の体に契約武器の自我が憑依し(使用時)契約者の体を借りて相手と戦う。
契約者は精神こそあるものの自分の体を動かすことはむずかしい。
しかし、禁魔級になると乗っ取られてしまうことがあるシリーズ。
変わりシリーズは
前世で使われた契約武器を生まれ変わりがまた契約するという繰り返しの契約武器。
その契約武器は…いや、前世の者は何かを背負っている。
例えば神の巫女だった人の生まれ変わりで使う契約武器など。運命を背負ったシリーズ。
能力シリーズは
静寂のナナニカのように能力をもつ契約武器でただたんに威力がすごく、神級以下の契約武器が強くなったようなものだ。
となっている。


