陰陽 ~正反対の少女と少年~


「……2年生~3年生で習う、基本問題のテスト……」
「を、してもらいます。時間は…そうですね…45分までにしましょう。」

水無月の言葉に続くレイリは明らかに時間は今決めた。

そして、陰たちの前にある机に紙が3枚置かれた。
問題は裏表2枚で1、2年生で習う魔法だ。

「それでは始めてください。」

レイリの合図で陰たちは問題を解いていく。

陰たちは、スラスラと問題をといていくのを見てレイリは驚く。

たった20分で解答をおえ、鉛筆を机に置き、
同時に「できました。」と陰たち全員はレイリを見ながら言った。

「……はい!?……えっ」

レイリは完全にフリーズしている。
水無月も同様だが、蜘蔬はゲラゲラ笑っていた。

「ほんまかいな。見直しせんでええんかぁ?」

蜘蔬は笑いすぎて涙が出ていた。

それほど笑えるのかと思っている陰たち。
普通は最低でも30~40分ぐらいはかかるだろう。

「はい。大丈夫です。……でしょ?」

陽が陰、殺、蝶、楓、薬にきき、5人とも頷く。

「……そっそうですか。では採点します。」

そう言ってレイリは回答用紙を回収し、丸付けをしていく。

「……このテストで90点~100点は次のテストを……90点以下は教室に戻る。」

その間に水無月が次の行動を言う。

「レイリはん。どうやった?」

蜘蔬は採点をしているレイリの方へ顔を向ける。
レイリは口をパックリと開けたまま固まっていた。

「おーい。レ・イ・リ・はーん。」

蜘蔬がレイリの前に行き、手をふる。

「あっ!!……はいっ!!!」

慌ててレイリは勢いよく立つ。水無月も蜘蔬もこんなレイリは見たことがなく、ポカーンとしていた。

この後、蜘蔬に笑われることを予想をしたレイリは しまった! と思った。