陰陽 ~正反対の少女と少年~


 神級魔法を使えるやろ?

そう言われたとたん陽たちは目をそらす。

「当たりやなレイリはん。」
「みたいですね。」

そこに、もう1人の女性が蜘蔬の隣に来る。
金髪のロングヘアーで花のヘアピンをしていて、ピンク色の瞳をしている。

名は 風花 レイリ (かざはな れいり)
蜘蔬と同い年である。

こちらも教師の服を着ている。

「あの。失礼ですが、コードネームではないと言うことは20歳以上ですよね。」

殺が蜘蔬とレイリを見て、言う。

蜘蔬は薄ら笑いを浮かべ、レイリは少し眉をしかめる。

「ほんまに失礼やわぁ。まーええやろ、18歳やレイリはんもなぁ。」

そこで、疑問が浮かぶ。
20歳になると名前をもらえるがそれ未満はコードネームだ。
名前事態持っていることがおかしいのだ。

「では、グリムズにきたのはいつですか?」

殺はまた質問する。
そのことに蜘蔬はまた薄ら笑いを浮かべる。

「個人情報やぞ?それ。」
「そうです。確かにコードネームを名乗らないので10歳以上に、とは言っておきます。」

グリムズでは10歳以上の子供がこの独立都市に来た場合、学校に通っている間はコードネームで呼び会うが、
     卒業すれば話は別だ。

卒業後はグリムズ生まれではないので、好きなことができる。
勿論情報収集班などに入ってもよし。
教師になってもよし(資格などをとってから)
店を開いてもよし。

自由にできるのだ。
そして、本来の名前も名乗れる。

「ついてきぃや。」

蜘蔬は陽たちに声をかけ、歩き出す。
その隣をレイリが歩く。

「えっ…待ってください。」

その後を陽たちは追いかける。