「いったい…なんなんだあの子達は…」
陰と殺の魔法の打ち合いは他の生徒や教師も見ていたというよりは目が自然と行ったのだ。
そして、5歳ですでに最上級魔法を使用していたことに戦慄する。
教師は今にも倒れそうだ。
「じゃっ!昨日のリベンジだ!」
「イエーイ!!楽しみ~」
と、陽と蝶は張り切って魔法を放とうとしたときだ。
「まちぃや。ガキども」
そこに2人の女性が割って入ってきた。
そのことに陽と蝶は ムウ となる。
「陽やったか?うちと勝負しぃや。」
と1人の女性が陽の前に来ていきなりそんなことを言った。
焦げ茶色の癖のある髪、蜘蛛型のヘアピンをしており、紫色の瞳をしている。
着ている服からこの学校の教師と分かるがどう見ても教師とは思えない口調だ。
「うちは 冬枯 蜘蔬 (ふゆがれ ちな)や」
この学校は17歳から資格を取れば教師になれる。
しかし、この女性は名前を持っているつまり20歳以上ということになる。
「勝負しぃや。うちの予想やと、お前らはうちより強いんや。」
蜘蔬は信じられないことを言った。そのことに流石に教師は疑う。
「それは、流石になかろう。」
「そう思うやろうけど…陰、陽、殺、蝶、あと2人は次元が違うんや。」
蜘蔬は教師の言葉を否定した。
そもそも、たった5歳で上級を使えることから次元が違うとわかる。
いくらグリムズの子供とて、5歳だとよくて中級が普通だ。
「まっ、勝負してうちが怪我するのもいややし…質問や。」
蜘蔬は陽たちを睨みながら言った。
「神級魔法を使えるやろ?」


