「今回は自分が得意とする魔法をする。
まだ自分が使える魔法が分からないやつもいるだろう。とりあえず魔法を発動してみろ。いいな?」
「「「はい!!」」」
魔法は大きくわけて、3つにわかれる。
火、水、風、土、雷、氷の6属性の魔法を系統魔法
光と闇の2属性の魔法を精神魔法
6属性と2属性以外の魔法を無系統魔法という。
喚具魔法は無系統魔法に属する。
そして、下級、中級、上級、最上級、神級となっており級が上がるほど使用するのはむずかしく魔力も消耗する。
陰と陽は殺と蝶とかたまってお互いに魔法を打ち合うことにした。
最初に陰と殺が向き合った。
「サンダーインパルス」
殺がすかさず陰に向けて魔法を放つ。
サンダーインパルスは雷属性の最上級魔法だ。
「……アイスローズ…」
陰は氷属性の最上級魔法を放つ。
サンダーインパルスはアイスローズにぶつかるが、アイスローズは砕けサンダーインパルスが陰に向かってくる。
「シールド」
そこに、1枚のシールドをつくりサンダーインパルスをとめた。
アイスローズにぶつかった後とはいえ、最上級のサンダーインパルスを下級のシールドのそれも1枚で止めたのはすごい。
それは、魔法や魔力の制御に長けているからできることでもある。
「さすが陰だね。」
殺も驚き感心する。殺は雷属性が得意であり、その得意である属性を止められたのだ。
「でも……止められなかった」
同じ最上級魔法で止められなかったので陰は少し落ち込んでいた。
氷属性は雷属性とあまり相性がよくない。
普通ならば砕けてもおかしくはない。
「でも、アイスローズでサンダーインパルスの威力は半減したし、シールド1枚で止められるのも悔しいんだけどね。」
殺も少し悔しがっていた。


