~※~※~※~※~※~※~※~
次の日
「グリムズ第一学校は、他の学校よりも実技が多い。初授業は実技だ。校舎の隣にある演習場へ行ってくれ。」
教師は教室から出た。
「ねーねー陽君一緒に行こうよー」
教師が出た瞬間、生徒たちは陽の周りに集まっていた。
それは、サーイン地区の子供ばかりだ。
グリムズ第一学校はサーイン地区、カイア地区、
アルス地区、ユグル地区
の四つの地区の生徒が在学している。
1組はサーイン地区とカイア地区の生徒でしめている。
その中でも陽はよくサーイン地区内に友達はたくさんいた。
陰は囲まれている陽を見て、一緒に行けないと思い1人廊下にでた。
「ごめん!……陰一緒に行こ!」
陽の友達を断って急いで陰の元へ向かった。
「えーなによーもー」
生徒たちは不満そうな顔をしていた。
「……いいの?」
陰は歩きながら陽にきく。
「大丈夫…だと思うけど。」
陽は不安な顔をしていた。心の中では大丈夫だったかな と繰り返している。
「やっほー!陰!陽!」
突然後ろから蝶の声がした。
その隣には勿論、殺がいる。
「おはよう。」
殺は短く挨拶をした。相変わらずの無表情であった。
「おはよー!!」
「…おはよう。」
陰と陽も殺と蝶に挨拶をした。
見ての通り正反対の挨拶ではある。
「一緒に行かない?」
「いいよ!」
蝶の提案に賛成する陽。
二人とも、5歳らしい笑顔を浮かべている。
蝶「実技ってどんなことするんだろうね。」
陽「楽しみだよね!」
殺「さー。めんどくさい。」
陰「……わからない。」
ルンルンの陽と蝶に対して静かな陰と殺。
殺に関しては少し不機嫌に思える。


