「えっ…闘う?」
「そう!魔法でも体術でも武器でも!
1対1でやるの!」
蝶の目のきらきらは止まらない。ますます増えていく。
「……殺…怖いこの人…頭おかしい。」
陽の後ろから殺の後ろに移った陰は殺に言う。
「以外にストレートに言うね。頭がおかしいのは分かるけど。」
「なんで、分かるけど なの!おかしくないもん!」
蝶は殺の言葉が聞こえたらしく突っ込みを入れる。
「それで、どう?陰も」
「私はいい。」
陰の答えは即答だった。
陽はまだ悩んでいて答えが出ない。
「ん~~まーいいよ。」
勢いはないが、陽は答えが出た。
「やったー!じゃあどれにする?」
と蝶は三つの指を出す。
1つは魔法 1つは体術 1つは武器
「じゃあ武器で…魔法と組み合わせるのはあり?」
「んーどーしよっかなー」
蝶もそこまで考えていなかったらしい。
あってもいいし、なくてもいいし などと呟いていた。
「武器の召喚または喚具魔法以外の魔法はなし。審判は私がする…でどう?」
殺が手を挙げて提案する。
喚具魔法とは自分の空間から道具を出したり(召喚)他の道具を換えたりできる魔法だ。
「うん!そうしよう!よろしくねー!殺!」
「はいはい。……フィールド展開……」
ブワーーーン
グリムズには、いつでも魔法などの練習ができるよう結界がそこらじゅうにある。
フィールドを展開すればいつでも魔法や試合(模擬戦など)ができる。
逆にフィールドを展開せず魔法や試合をしてはならない。
理由は簡単で被害が出ないようにするためだ。
「ルールは1対1での武器戦、魔法は召喚と喚具魔法のみ、時間は1分。
相手がリタイアするまで審判は私。いいね?」
蝶「OK!」
陽「了解!!」
殺の説明を聞いている二人だが、蝶はほとんど聞いていないだろう。
「じゃあ…試合開始」
合図があった瞬間二人は武器を召喚した。


