陰陽 ~正反対の少女と少年~


「おまたせー」
「やっほー!」

陽は手を振りながら、陰は陽に手を引かれながら走って来た。

それを見た蝶も手を振る。

「はやかったね。」
「うん…走ったから。」

やはり殺と陰の会話は静かだ。どう見ても子供の雰囲気には見えない。

【(緋) 陰、陽、殺、蝶、これから出てくる子供は色々とズバ抜けています。(^-^ゞ】

「……それで…何するの?」

陰はなぜか落ち着かない感じで蝶に聞く。
それを見た殺は ジー と陰を見て

「……陰ってさ…外で遊んだことないでしょ」

陰はドキッとして、目をそらす。

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………ある」

「……ないんだね。」
「間がすごく長いよ!! 陰、間が!!!!」

殺がやっぱりと言うような顔をし、
蝶は間が長いことに突っ込んでいた。

「うぅ…陽と部屋の中だったらあるもん」

恥ずかしくなり、涙目で陽の後ろに隠れた。

「なんか、ごめん。」

殺が謝ったのを見て陰はコクンと首を縦に振る。
しかし、陽の後ろに隠れたままだ。

「まーまー。それでさ!今からうちと闘わない?」

瞬間蝶の目はキランと光った。