陰陽 ~正反対の少女と少年~


~※~※~※~※~※~※~※~

「また、するの?」
「そりゃーねー!楽しみじゃん!」

陰と陽と別れた後、殺は蝶に聞いた。

「そりゃ分かるけど…」

殺はまたあきれたような顔をする。

「だってーアマテラスとツクヨミだよ!神だよ!」

蝶はワクワクした顔をする。
    . . .
「もう闘ってみたいじゃん!!!!」

蝶は闘い好きなため、強そうな人には声をかけていた。
大人とも闘ったこともある。

今までは負けなしだったが唯一殺だけには勝てなかった。

「もー楽しみでしょうがないよー!!!!」

目をきらきらされる蝶。
どう見ても5歳の考えることには思えない。

「はいはい。」

殺は疲れきった顔で流した。

「でも、よく分かったねあの二人が
   . . .
  神の力を持ってるって。」

蝶は薄ら笑いで殺を見る。

「蝶は知ってるでしょ?」
「知ってるけど、まさか力の正体まで分かるとは」
「………………」

殺もそこで、自分自身が正体まであてたことに驚いていた。

「やっぱり、おもしろいわー殺は。」

そう言って殺の背中をバシバシ叩く。

「蝶…後で闘おうか?」

殺は蝶に向かって黒のような紫のような色のオーラを発した。

「うっ…やめとく」

蝶はひきつった顔をした。

「でも…確かにあの二人は面白そうだね。」

~※~※~※~※~※~※~※~