「えーと…これで全部…」
「オッケー!」

煉瓦の家が建ち並ぶ道を歩きながらメモを見て確認する。

「「あっ」」

ちょうど前に殺と蝶がいた。

「やっほー!奇遇だねー!」

蝶が陰と陽に気づき元気よく手をふる。

「だねー!」

陽も手をふる。

「「イエーイ★」」

いつのまに、仲良くなったのか陽と蝶はハイタッチをする。

「こんにちは」
「…どうも…」

こちらは短くあいさつするだけだった。

「うわっ!暗いよー」
「蝶がテンション高いだけ。」
「えーそうかなー?」

蝶は頭をかしげるが殺は そうだよ と言う。これには陰も同意する。

「それで、何してたの?」
「買い物!お父様から頼まれたんだ。」

殺の質問に陽は答えた。

「おー!じゃあ、終わったら遊ばない?」

蝶は意味ありげに言う。
陰と陽は迷った末に いいよ と言った。
それを聞いた蝶は やったー と喜んでいた。
しかし、殺はあきれたような顔をしたことに陰は気づいたが聞くことはなかった。

「じゃあ、また後でねー!場所はサーイン公園だからー!」
「わかった!また後でねー」

蝶と陽はニッっと笑う。
殺は陰に手をふる。陰も殺に手をふった。

「じゃあ、早く家に帰って行こっ!」
「…うん…」

陽は陰の手を取ってはしりだした。