「あら!お帰りなさい。」
「「ただいま」」

火夜南が丁度お店で一段落したところだった。

「……母上と父上は…」

そこには、陰の親…刃音と夜南の姿はなかった。

「あー、明日が忙しいらしいから帰っちゃったの。」
「えっ…じゃあ私は…」

親が帰ってしまい困った顔になる。

「ああ!それなんだけど、在学中は家にいるといいよ。寮だとお金かかるし!」
「でも…」

火夜南が大丈夫!と言って陰をまっすぐ見た。

「けど、うちは狭いから陽と同じ部屋になるけどいいかしら?」

少し困った顔をする陰に 嫌なら私の部屋かすけど と火夜南は言う。

「…はい。それは大丈夫です。」
「そっか!よかった。」

火夜南はそう言って陰の頭を撫でる。

「ベットと机はもう、おいてあるから好きに使っていいぞ!」

そこに剛樹が料理を持ってきた。
昼食の準備ができたのだ。

『いただきます!!!!』

陽の家族と陰で机を囲んでご飯を食べ出す。