入学式が終わりいよいよクラス決めだ。

「それではクラス発表を始めます。」

二人の男性教師が大きな紙を張った。

そこにはクラスと生徒のコードネームがあった。

「んー…あっ!あったよ!えーとね、みんな一緒だっ!」

陽はクラス表を見て嬉しそうに言った。
陰、陽、殺、蝶は同じクラスになった。

「おー1組かー」

グリムズ第一学校には1~8組のクラスがある。

「1組はつよいやつがたくさんいるぞ」

たいてい、1組~3組はエリートが多い。そのためその組に入れるだけでもすごいのだ。

「頑張ってね。」
「「はい!」」

優の言葉に陰たちは頷く。

その後、親と別れて教室に向かった。

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「うわーすごく広いねー」

陽は回りをぐるぐる見ながら楽しそうにしていた。

「……陰と陽だっけ?…」

殺がいきなり、話し出した。

「えっ…うん。」

陰と陽は?を浮かべていた。

陰と同じ表情ではあるが無口ではない。
だが、会ってからまだ自己紹介のときしか喋っていないため 驚きと疑問を感じた。

「学校にいるときはその力を使わないほうがいいよ。何があっても。」

殺は少しだけ笑みが浮かんでいた。

「えっ?力って?」

アマテラスとツクヨミのことがバレたのかと陰と陽はギクッとしたが平然を装う。

すると、殺が消えた。

「あれっ?」

その瞬間陰と陽の目の前にいた。
そして、陰と陽の耳元でこう囁いた。

「アマテラスとツクヨミの力だよ。」