朝、陰は目が覚めた。

「あはよ。」

目の前には陽の顔があった。

「おは…よう」

陰は陽を見た瞬間、いつもと違うことに気づき最後のほうは聞こえてないだろう。

「あれ?陰その目…」
「…陽もなってる」

二人ともオッドアイには変わりないが白色の瞳は、陰が黄色 陽が赤色 になっていた。

「これってさっきの封印が…解け…た?」

陽は首をかしげながら言う。

「…多分…」

陰も自信はないが頷く。
そのとき、二人の瞳の色は元通りの白色になった。

『外面、内面、あと一族の魔法だけじゃないんだけど。』

優の言うとおり陰陽はそれだけではなかった。
アマテラスとツクヨミは対になる神だ。
まさに正反対。

「んー…とりあえずこの事は二人だけの秘密にしよう。」
「うん。」

約束して、二人は着替えて剛樹たちがいる店に降りることにした。

それから約一年誰にも明かすことはなかった。

翌年4月 

陰と陽は今年からグリムズ第一学校に通う。