「そんなことないです!私にとって先輩はヒーローであって他の誰よりもかっこいいです!」


「……そっか。そんなに言われるとこっちが照れてくるな。ありがと」


そう言って、私の頭にポンと手が触れた。


その瞬間、私の顔にまた熱が帯びていくのを感じた。


「あ、せ、先輩!プレゼント探しましょう!何がいいかな〜」


それをごまかすようにそこらへんにディスプレイされている雑貨を見る。


先輩はその私の姿を見て、少し笑っているようだったけど。


なんかもうドキドキして先輩を直視することなんてできなかった。